第115回(2018/6/17-6/23投句分)

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29名57句 森山文切選
おみくじを拾う「禿げろ」と書いてある 斎藤秀雄
週刊誌稼ぎ頭の未成年 まさよし
夫逝き雑になってる皿の盛り 田原勝弘
サッカーの休憩中に日記帳 井戸野蛙
三万で売ってきたのは虚栄心 琉星
ポケモンを捕まえるたび減る電池 芍薬
愛などと短絡的に泡立てる 藤沢修司
玄関にサンダル置いて夏を呼ぶ 海月漂
記念樹が伸びて私は背が縮む 小林祥司
そんな目をしてたのか席譲られる ヨッシー
スマホ使える缶切りは使えない よーこ
猛ダッシュ祭り露店の袋とじ 阿部千枝子
恐竜の卵をさがす旅に出る 真島芽
背のチャック見えない手錠かけたまま 徳重美恵子
麦般若ちゃっちゃとつくるレバニラ炒め 岩根彰子
紫陽花の色が秘密を持て余す アゲハ

もうひとりムーンドッグに生まれた子 西沢葉火
逆境もあった異国の銀細工 福村まこと
重力で潰れちまったアイウエお くみくみ
じめじめとしている顔が寂ている 阿部清明
昨日まで元気であったオルゴール 彦翁
噂では繭になったと聞きました 尾崎良仁
評:もうオトナになっているころでしょう。
適量へ跳び出していく塩コショウ 畑中玉菜
評:カケスギの未来しか見えません。
冒険はアリスと同じ顔でする 真島凉
評:ウサギの顔をした人を追いかけよう!

第114回(2018/6/10-6/16投句分)

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31名62句 森山文切選
自撮りする作り笑いのひとり旅 彦翁
頼りないフリで上手に世を渡る 片山かずお
母なる海へ落としてしまうなまたまご ホッと射て
感情が外へ出たがるから困る くみくみ
結果論ばかり飛び交う外野席 藤沢修司
新しい傘は大事に取ってある 彦翁
ネックレスつければきっと主役です 真島芽
向き合って掛けぬと怖い観覧車 小林祥司
エンジンの伴奏拒む田植歌 八郎
父さんゴメン身体髪膚からっから 敏治
新月が見えてしまったスカイツリー 芍薬
デザートは僕の卵でいいですか 尾崎良仁

思い出を綴るやませの日記帳 畑中玉菜
辞書を引くまゆげピクピク動かして 真島凉
クレヨンのみどり屋さんが大儲け 海月漂
トイレットペーパー回る電話線 斎藤秀雄
相槌が巧みな殻つきピーナッツ 岩根彰子
七秒の黙秘自然に不自然に くに
評:黙秘七秒怪我一生
右の目が弱く泣くのも右目から ヨッシー
評:強い左目を思うと切ない。
廃業のパチンコ店に浮かぶ船 福村まこと
評:ユートピアを目指して座礁してしまった。

第113回(2018/6/3-6/9投句分)

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25名48句 森山文切選
香害に悩んでいますシャボン玉 まさよし
原因は知らない方が生きやすい 彦翁
平成が終わるのにまだ起きてこない 芍薬
一線に目と目が合ってうふふのふ 阿部清明
パラサイトそっと出すほど覚悟なし 畑中玉菜
事なかれハトはカラスに刃向かわず 敏治
花菖蒲梅雨に洗われ凜と咲く 田原勝弘
アディショナルタイムにお湯を入れている 西沢葉火
さよならが配合されている出会い 宮下倖

ナミアゲハ手紙みたいに来てくれた 岩根彰子
守秘義務に戸惑っているバスタオル 徳重美恵子
バター塗る疑いもなくバター塗る 尾崎良仁
竜宮の宴のままに夜光虫 福村まこと
そうじゃない水の和音を壊す指 くに
コピー機で大量に刷る免罪符 海月漂
評:内容は吟味されない免罪符
告白の責任薔薇と半分こ 阿部千枝子
評:薔薇は理不尽だと憤慨するでしょう。
枇杷の種中間試験自信あり ヨッシー
評:どんな問題が出るか思案中

第112回(2018/5/27-6/2投句分)

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29名57句 森山文切選
過ぎた日の蓋をたまには開けてみる  風間なごみ
同時通訳に肉声追い越され ヨッシー
嘘吐きが闊歩している人の道 八郎
約束もしていないのに梅雨がきた 斎藤秀雄
食べた分お喋りをして消費さす 片山かずお
口を開け湧き水を飲む登山靴 まさよし
喫煙で仲良く並ぶスナップ豌豆 岩根彰子
精子ならバグダッド辺りに埋めた 尾崎良仁
ロボットです凛と立ってる販売機 小林祥司
うとうとと眠りに落ちる猫と寝る 伊藤みこ

ざわざわと胸に詰まった砂糖菓子 はな
錆ひとつない軍艦に鳥の糞 福村まこと
美魔女な晴天ポカポカと惑わす 畑中玉菜
メロンパンだからといつも許される 平井美智子
脳みそが揺れる老春謳歌せよ 敏治
泡切れの悪さ弁解もうやめる 藤沢修司
評:覚悟を決めた瞬間。やはり覚悟は自分で決めるしかないのです。
ぴしぴしと冷凍御飯から叱咤 くに
評:誰かが冷凍してくれた御飯でしょうか。わだかまりもとかして。
いくらでも踏んでおくれと竹の艶 宮下倖
評:自らの役割を受け入れて初めて出てくる艶。私には艶があるか考えさせられた。

第111回(2018/5/20-5/26投句分)

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24名47句 森山文切選
メビウスの輪をほっつき歩く深夜 藤沢修司
こちら良心そろそろ自白するつもり 敏治
隠すこと無くなり無心八十路坂 田原勝弘
小説を読んで心のストレッチ ツボ
もうひとつ冥途の土産探す日々 彦翁
現実と思えぬ現実に無力 ホッと射て
靴下に穴ニッコリと侵略す 畑中玉菜
日曜を布団の中で孵化させる 海月漂
ひと休みそろそろ軸の移し時 はな
運命のアイス最中はあんこ拒否 徳重美恵子
ほっほっほウツボカズラの思うツボ くに
ドクダミに取り囲まれる河川敷 芍薬
狩人がぶら下げているエコバッグ 西沢葉火
評:オトモアイルーの絵が描いてある?
ロイヤルキスあほらしいほど見せられる 北田のりこ
評:美男美女の高貴なキスは何回見ても飽きない・・・わけないか。
あなたから届くあぶない森の鍵 斎藤秀雄
評:スナック「あぶない森」くらいのあぶなさなら行ってみたい。