いちごつみ川柳

Twitterの短歌界隈で流行っている「いつごつみ」という2名から数名で行う遊びを川柳で行う企画です。

前の人の句から「一語」とって自分の句に入れて作り、次の人も同様に一語取り、規定の句数になるまで順々に繰り返します。

いつごつみは麻雀のようにローカルルールが多数存在します。毎週web句会では以下のルールで実施します。細かいルールは実施する場所、人によって変わりますのでご注意ください。

*ルール中の「つむ」は語をとることを意味します。

1. 国語辞典(ネットのものも含む。以下同じ)に掲載のある単語や記号は「いちご」とみなせる。
【例】
「秋祭り」は国語辞典に掲載があるため、秋と祭りの二語ではなく、一語とする(秋祭り、秋、祭、祭り、すべてつめる。6参照)。

2. 前の人がとった語は、次の人はつんではいけない。
【違反例】
1)秋だから君が泣いてる昼下がり
2)あなたさま秋の匂いをつけてくる
3)その節はどうもと秋が言っている
前の人がとった「秋」を連続してつんだので違反です。

3. 助詞及び助動詞はつんだ数に数えない。
参考:Wikipedia 助詞 助動詞
【違反例】
1)秋だから君が泣いてる昼下がり
2)大仏が人多すぎと嘆く夏
「が」のみをつんでいますが、助詞はつんだ数にならないので違反です。
【セーフの例】
1)秋だから君が泣いてる昼下がり
2)君だけが人多すぎと嘆く夏
「君」と「が」をつんでいますが、助詞はつんだ数に数えないので「いちごつみ」したことになりセーフです。

4. 二語以上つんではいけない。
【違反例】
1)秋だから君が泣いてる昼下がり
2)秋じゃなく君からですよしりとりは
「秋」と「君」の二語つんだので違反です。
【セーフの例】
1)洞窟の中は暗い暗い暗い
2)暗い性格で暗い部屋が好きだ
つんだ回数ではなく「語の数」なので、同じ語を複数回使われた/使ったケースでもつんだのが一語ならセーフです。

5. つむ語の表記を変えてはいけない。表記が同じであれば、活用、品詞及び読みが変わってもつんだと認められるものとする。前の句と表記が同じ部分は、その全てをつんだと見なされるものとする。
【違反例】
1)ルパンから君をもらうという手紙
2)キミってさ可愛いところあるんだね
「君」の表記を「キミ」に変えたので違反です。
【違反例】
1)ルパンから君をもらうという手紙
2)愛情がもらえずコアラ伏し目がち
「もらう」の活用変化で表記が変わったので違反です。
【セーフの例】
1)ルパンから愛しているという手紙
2)愛しいと言ってもらえず伏し目がち
品詞や読みが変わっていますが「愛し」の表記は同じなのでセーフです。
【補足】
活用と表記の関係を「走る」を例に示します。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
走ら 走り 走る 走る 走れ 走れ

「活用を変えてはいけない」というルールだと、同じ「走る」という表記でも活用が変わって違反となるケースが出てきます。判断が難しくなるため「表記を変えてはいけない」というルールとし、表記が同じであれば活用が変わってもセーフとします。

6. 前の句に、ひとつの名詞の一部に別の意味がある名詞が含まれる場合、その別の意味の名詞をつむことができる。ただし、以下の場合に限る。
6-1 国語辞典に全く同じ表記で掲載があること
6-2 ひらがな及びカタカナの場合は二音字以上であること
6-3 漢字の場合は一音字以上であること。漢字の場合、つもうとする表記で国語辞典に掲載があれば、読み方は問われない。

7. つむ語が名詞の場合、その名詞を全体の一部として含む別の名詞を使用することで、つんだとみなすことができる。

【補足】上記6及び7は、名詞のみに適用され、その他の品詞では違反となります。
【セーフの例】
1)ルパンから君をもらうという手紙
2)幸せのパンが売られているお店
ルパンから「パン」をつむのはセーフです。
【セーフの例】
1)ルパンから君をもらうという手紙
2)幸せのパンツ売られているお店
ルパンから「パン」をつんで「パンツ」として使うのはセーフです。
【セーフの例】
1)ルパンから馬券盗むという手紙
2)幸せの馬が売られているお店
「馬」の表記で国語辞典に掲載があるのでセーフです(読み方は問われないので、”ば”から”うま”に読み方が変わっても問題ない)。
【違反例】
1)きみとぼく出会ったのって運命だ
2)帰り道とぼとぼ歩く五年生
「とぼ」は一名詞からではないので違反です。
【違反例】
1)きみとぼくテントの中で出会ったよ
2)セメントで固められない東京湾
「ント」は国語辞典に掲載がない意味のない文字列なので違反です。
【違反例】
1)きみとぼく鏡の中のアイライン
2)セメントで固められないアイライナー
5のルールにより、「アイライ」をつんだと見なされる。「アイライ」では国語辞典に掲載がないので違反です(「アイライ州」ならある)。

以上、ややこしいようですがやっているうちにすぐ慣れると思います。毎週web句会では、定期的にいちごつみ川柳を実施します。twitterをしていない方にも閲覧いただけるよう、本ページに結果を掲載します。

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毎週web句会いちごつみ川柳結果

【予告】第7回 平成30年11月24日20時 くみくみ、森山文切
句数:30 1句2分縛り #いちごつみ川柳 #くみくみと文切
終了後、真島久美子さんをゲストにお迎えし、ライブ配信で「駄句とは、既視感とは」をテーマに30分ほど議論します。

【予告】第6回 平成30年11月20日頃 いちごつみ川柳バトル
YouTubeに後付実況で公開予定

第5回 平成30年10月28日 御殿山みなみ、森山文切
句数:20 1句3分くらい縛り #いちごつみ川柳 #みなみと文切

番外編4 平成30年10月17日 藤井智史、森山文切
いちごつみ川柳タイムミッション

第4回 平成30年9月3日 あまの太郎、森山文切
句数:20  1句3分縛り  #いちごつみ川柳 #太郎と文切

第3回 平成30年8月25日 海月漂、森山文切
句数:20>50*  1句3分縛り  #いちごつみ川柳 #漂と文切
*延長戦

番外編3 平成30年8月21日 真島久美子、森山文切
さんごつみ縛り

番外編2 平成30年8月20日 真島久美子、森山文切
にごつみ縛り

第2回 平成30年8月18日 川合大祐、森山文切
句数:50  1句3分縛り  #いちごつみ川柳 #大祐と文切

番外編1 平成30年8月8日 真島久美子、森山文切
通常より厳しいルールで1句3分縛りを2回

第1回 平成30年8月1日 真島久美子、月波与生、森山文切
1-1: 句数20, 1句3分以内, 文>与>久>文‥
1-2: 句数20, 1句1分以内, 久>与>文>久‥
1-3: 句数20, 1句3分以内, 文>与>久>文‥

「いちごつみ川柳」への6件のフィードバック

  1. のらいちご川柳を開催したものです。
    ツイッターの短歌界隈では定期的にいちごつみブームがやってきて、只今様々なローカルルールを加えたいちごつみがあちこちで見られます。
    前回のブームの時に、誰でも参加可能でひたすらツリーを繋げるいちごつみがあったので、それを参考に思いつきで始めたのですが、川柳界隈ではいちごつみ自体馴染みが無いので、ルールの徹底が難しかったです。
    反面、普段は俳句を詠まれている方の参加があって新鮮でした。私は短歌の方がフォロワーが多いのですが、短歌関係者からの参加が少なかったのが意外でしたね。短歌のいちごつみに励んでいる人が多いからかもしれません。

    1. のらいちご川柳開催ありがとうございました。盛り上がりましたね。

      実際やってみた感想としては、経験者には1句3分くらいのスピード感がちょうどいいと思いました。1句5分も提案しましたが、久美子さんも与生さんも、やるまでもなく「長い」という意見でした。1句3分縛りでも平均すると2分くらいでした。

      普段川柳をされていない方にとっては、すごくいい練習のシステムだと思います。川柳では「封筒回し」という遊びがありますが、いちごつみ川柳は経験者にはそれに近い位置付けになると思います。

      遊びから一歩踏み出すためには、出てきた句の良い点や悪い点を参加者で議論することが必要だと思います。

  2. 『現代川柳ゆうゆう夢工房』のなんでも掲示板では、前の人のことばではなくイメージから次の人が句を詠む句会をされているようですね。

    SNS(Twitter)はスピードや拡散力がある、WEBサイトは情報をまとめて見やすい、などそれぞれに良いところがあるので、目的に応じて使い分けたらいいのではないかと思います。

    1. コメントありがとうございます。

      webサイトは発信のツールと考えています。毎週web句会の内容は経験者向けになってきているので、見てもらうだけでは管理者としても物足りません。
      SNSは双方向のコミュニケーションツールとして非常に優秀ですので、参加してもらうことを考えるとSNSの方が圧倒的に優れています。
      お金があれば専用アプリ作りたいですが、現状でクラウドファンディングやってもたいして集まらないでしょうし。

      川柳に使える時間は限られていますので、あれこれやるのは難しいです。目的である「新しい感性の新しい句」を推進できる仕組みがあれば、そちらに時間を使いたいというのが正直なところです。

      端的に言うと、寝たい。

  3. 夏井いつきさんの「俳都キャラバン」がしている俳句対局トーナメントに似ていますね。あれはステージ上でして、時間制限があり、勝ち負けがつきますが、出された句から一字とって作句するところはにてますね。どんどんやってください。

    1. コメントありがとうございます。
      やはり瞬間的な勢いはwebサイトよりSNSの方がありますね。webサイトよりSNSに力を入れていった方がいいのか、悩みどころです。

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