森山文切 のすべての投稿

第148回(2019/2/3-2019/2/9投句分)

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55名106句 森山文切選
冬木立巣箱みたいなバー「ひそか」 くに
義理チョコを同意の上で噛み砕く あまの太郎
沖縄の海にマリッジブルー溶く 藤井智史
たけのこの里だし半裸から全裸 未補
右側の視界が狭い目玉焼き 岩倉曰
下六のまま助走して春になる 杏野カヨ
水槽の濁りにたらればの話 いゆ蘭
トラウマを笑顔で話す出演者 まるち
雪に隠した赤出汁の反抗期 若枝あらう
妙な猫だね演歌が上手すぎる 秘まんぢ
本命にあげるのですか涙ごと 尾崎良仁
陽の当たる場所で金魚が目を覚ます 彦翁
鬼は外涙の跡が消えました  風間なごみ
半世紀ほとんどすべて恥ずかしい 麦乃
忘れても忘れられたくない甘え 青砥たかこ
口笛に込めた現状への不満 小俵鱚太
寒木瓜に父の壊れてゆく様よ 菊池洋勝
向日葵に追い回されて夢の橋 永峰半奈
うつ伏せで幽体離脱しています いゆ蘭
一斉に飛び立つ鳩時計の鳩 がね
短足が急いで食らうハンバーグ l996
衣擦れの音して冬が降りてくる 岩根彰子
からあげが嘘を吐いたら春が来る 平出奔
新宿を踏みつけたくて霜柱 西沢葉火
佳5 かにぱんの味を説明できている 御殿山みなみ
佳4 小指だけ真っ赤に染める年女 多舵洋
佳3 海のある星限定の泣きボクロ 夜凪柊
佳2 雪おんなスポーツブラが似合わない 芍薬
佳1 電圧をかけて開閉する翼 たにゆめ
ゆるキャラとならんで覗く炊飯器 エノモトユミ
評:はじめくんとチョロチョロちゃん
戦力外通告された流れ星 ヨッシー
評:横浜ベイスターズがアップを始めたようです。
偽物の窓に映ってしまう霊 袴田朱夏
評:霊「本物と思ってやった。今は反省している。」

第147回(2019/1/27-2019/2/2投句分)

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51名97句 森山文切選
二枚舌の内緒知ってるサンゴ礁 澤井敏治
字余りを吐き出してくるドライヤー 未補
再びの嵐の前の静けさか 雪上牡丹餅
ゲーム機を自分で買うが興味無し 大江マンソン
木彫り熊あひるの御虎子雪うさぎ サトシワタナベ
墨を置く度に入ってゆく宇宙 アゲハ
野良猫がわかった顔でポーズ取る 諏訪灯
前髪の向こうに話しかけてみる 西沢葉火
大根を切るセンテンススプリング 藤井智史
下がり眉森本レオのナレーション ヨッシー
寝袋をちょっとずらしている蕾 岩根彰子
豆撒きの巫女に恋するうぶな鬼 八郎
公式の廃墟に灯す1いいね 岩倉曰
おしゃべりなクリームパンを探してる 麦乃
引き算で残った僕は貴重品 小林祥司
ただ切ればいいってもんじゃないサラダ 阿部千枝子
ベランダに神話に出てきそうな石 御殿山みなみ
開ける前からやる気になっているカイロ 御殿山みなみ
巻き寿司の巻くまでもなく施工不備 馬鈴
郵便受けに大量の風   臭う 尾崎良仁
マチュピチュで子持ちししゃもを売るバイト ペンギンおじさん
ミッキーの耳がもげてるキーホルダー 甘酢あんかけ
修飾の一切なくし露天風呂 くに
トイレから鱗をめくる音がする
芍薬
佳5 黒幕のウサギの耳が長すぎる 平井美智子
佳4 団塊に平成という揮発剤 武良銀茶
佳3 なぎなたとあなたを換えにゆく市場 笹川諒
佳2 追伸が届いた速い川だった 斎藤秀雄
佳1 裏にまで色付けされてない切手 青砥たかこ
定冠詞付かない人の群れにいる がね
評:そんな、わたしも。
標本と朝が来るのを待つ画像 エノモトユミ
評:待ち受け画像に。
脳ソテー羊が恋をした部分 犬井隆太
評:沈黙風羊の脳ソテー 〜濃厚なドーパミンとエストロゲンのレクターソース〜

第146回(2019/1/20-2019/1/26投句分)

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50名93句 森山文切選
南国の男にインフルをもらう くみくみ
広告に独り身と決めつけられる 若枝あらう
お辞儀だけ上手くなる新入社員 がね
地面へと降りてきた雪寝転んだ 市川雄太
ミサイルにいつも空から狙われる 柊無扇
ゴミ荒らすカラスの瞳無垢だよな 井上雅代
思い出の脚色かもしれぬ八重歯 馬鈴
天国で千羽鶴を折り返す 涅槃girl
お役にはたたぬ楽しい相談所 くに
顔文字でごまかしているお断り よーこ
市役所で死亡届を書くゾンビ ペンギンおじさん
ハイボール手持ち無沙汰を混ぜ込んで 阿部千枝子
白梅やざんばら髪を見てしまう 岩根彰子
高齢化どこ吹く風とラリー戦 雪上牡丹餅
際限のない書き置きに脅される 杉倉葉
桑年の豆を掴める鬼やらい 菊池洋勝
裏面に赤々滲むペンの意地 多舵洋
しゃぶしゃぶの波に漂うお節介 八郎
ここだけの話きいてる鬼瓦 澤井敏治
ヨーロピアンシュガーコーンを武器にする あまの太郎
憧れの重さで軋む四十肩 犬井隆太
引き潮に取り残されている魚雷 西沢葉火
ものをなくした人の天国ものがない 御殿山みなみ
いっしんに月をゆすいでいる盥 笹川諒
佳5 ユキオンナこここっているホットヨガ サトシワタナベ
佳4 ライバルの出方を探る紙つぶて 小林祥司
佳3 合いの手をふたつ余計に挟むバグ たにゆめ
佳2 既視感に加担している蕎麦の海苔 岩倉曰
佳1 接続語やさしいだけじゃダメな人 まさよし
誰とでも付き合う大らかなサラダ ヨッシー
評:気まぐれじゃないサラダ
偽企画ちらちら白い歯が映る いゆ蘭
評:浜ちゃん「TOTOか」
火星人もう遊べないとしまえん 秘まんぢ
評:クロちゃん「TDLいくしん」

第145回(2019/1/13-2019/1/19投句分)

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51名99句 森山文切選
ロイヤルストレート腐乱臭がする 若枝あらう
DOUTORの黄色のOを挟む神 御殿山みなみ
介助の手息の合わない雑煮かな 菊池洋勝
迷わずに進むと落ちる落とし穴 彦翁
結婚を機会に止めたプレゼント 田原勝弘
空白を埋められぬまま中華そば 秋鹿町
ホットケーキ夜に焼きたい症候群 有村桔梗
卒業のアルバムに住む七福神 八郎
1ページずつずれていく母子手帳 芍薬
マックシェイクを飲み干す絆創膏 平出奔
ハラペーニョ脱力できぬ舌の罠 袴田朱夏
編み物の基礎をおぼえて蜘蛛になる 秘まんぢ
眠れないコップの底にヒカリゴケ 西沢葉火
筋肉に裏切られた鏡の人 小俵鱚太
胸の隙間にねじ込んだつまようじ 若枝あらう
遠雷とアイドルを抱くテロリスト 上篠かける
捨てたのは過去だけですかシンデレラ 尾崎良仁
偽物の恋へとバナナカステーラ 藤井智史
あの世にはスマホがなくて帰れない 犬井隆太
ハートにはされたくないと嘆くチョコ 宮下倖
舌先の散らばっている祝賀会 よーこ
理科室に性転換の非常口 福村まこと
パンドラの箱も最後は二進数 西泉アモ
サムネイルのわたしからまず愛してね いゆ蘭
佳5 雨の中検査結果の耳捨てる 青砥たかこ
佳4 終章の手前でふくむかりん糖 くに
佳3 子供らがむやみに使う蛍光ペン 甘酢あんかけ
佳2 さだまさし不幸の手紙読み飛ばす あまの太郎
佳1 もも組のみんなで決めた万馬券 いゆ蘭
風鈴を非営利で鳴らしています 笹川諒
評:特定非営利活動法人『風』
したたってゆく水滴をみる網目 斎藤秀雄
評:水滴の内側から。
レジ係の眉は鋭角傘を買う 岩倉曰
評:傘を開く頃には、忘れてしまう眉です。

第144回(2019/1/6-2019/1/12投句分)

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56名106句 森山文切選
定年後タトゥーを入れた母の勝ち ペンギンおじさん
スッポンがドリンク剤をイッキ飲み 多舵洋
おとなりも六十二円オキナワモ 武良銀茶
目標は薬が余らない努力 彦翁
闇さえも白一色へ雪の筆 八郎
前頭葉に在るグランドキャニオン まさよし
寄付高で受かった人の高枕 井上雅代
終電の終点出るとユートピア 八郎
今年また喜怒哀楽を待つ日記 田原勝弘
洗面器またはシャンプーまたは鶴 斎藤秀雄
敗北の砂の味する摩天楼 西泉アモ
執着を愛と錯覚するすずめ 多実果
リカちゃんの髪をバッサリ愛娘 阿部千枝子
ハイタッチより骨太なグータッチ ヨッシー
闘争の果ての北上川下流 岩倉曰
インク沼に嵌る透明ペンマニア 永見心咲
ブラウザ山を成し 煩悩の名残 みなみあきら
通気性ゼロの世界で深呼吸 犬井隆太
仕方なく夜の帳になる烏 笹川諒
マジックミラー越しに数える母の皺 秋鹿町
まっとうに使われ汚れきるお札 青砥たかこ
西側に箒を置いて客を待つ 藤井智史
部屋干しの懺悔は生乾きのまま 藤沢修司
わたしより深呼吸しているポカリ 平出奔
佳5 バールのような狂ってゆく虎の尾 秘まんぢ
佳4 真っ白なフラペチーノは嘘のあと 袴田朱夏
佳3 怪物が苗字を吸ってすぐ吐いた たにゆめ
佳2 マッチング率を気にする銀座線 いゆ蘭
佳1 黒船は来るし羊羹みたいだし 西沢葉火
後続の来るまで踊る模範生 福村まこと
評:模範生として生きるのも辛い。
ガードレールを外れて生きる三輪車 若枝あらう
評:三輪車が先かガードレールを外れたのが先か。
被災地の天皇陛下着ぶくれる 菊池洋勝
評:目を背けられなかった。