第155回(2019/3/24-2019/3/30投句分)

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天の句、その技と心
没のポイント3(おやつリスペクト)
は少なくとも10月末まで休載です。

60名114句 森山文切選 入選34句
裏声で放送禁止用語言う よーこ
ブラジルへ真っ直ぐ落ちる柿の種 まるち
せんべろで赤くなれない黄レンジャー あまの太郎
天才が戦火で焼いたユーカリ芽 l996
万策が尽きたか空のティッシュ箱 ヨッシー
元号の秘話で弾けるオムライス 福村まこと
冬越さずどこかに消えていくつばめ 雪上牡丹餅
泥靴を干したら忘れられる春 岩倉曰
水を撒く君を見ていて薄くなる 笹川諒
一身に背負いすっぱくなる苺 斎藤秀雄
山吹が咲いた去年の今日は闘病中 岩根彰子
哲学者みたいな顔でアマガエル 柊無扇
永遠がポニーテールの先にある toron*
四季巡り無人駅から伝書鳩 涅槃girl
リビングで愛していたと喋るメモ 夜凪柊
満月が告げる次週のサザエさん 平出奔
法外な値段言葉のレストラン 麦乃
おしゃべりなかぼちゃの種は埋めました 秘まんぢ
復讐に血を滾らせる焼き林檎 霧島絢
ひと匙の恋ですプリンアラモード 藤井智史
鳴き砂のように笑ってみましょうか 尾崎良仁
モドキ、ドキ、鼓動のような足踏みで 棲絵妥ろか
天丼にショパン聴かせる定食屋 甘酢あんかけ
三月の舟に口づけするジュゴン 小俵鱚太
反論を吞み込んだ夜の発光魚 斉尾くにこ
事件現場を中和する桜の木 近江瞬
佳5 洗面所だけを綺麗にする親父 青山祐己
佳4 老いの道袋小路の充電器 武良銀茶
佳3 オレンジの廊下で剥がす肩甲骨
佳2 泣き声を覚えたままのインカメラ 芍薬
佳1 ×印うまく書けない朝帰り 尾渡はち
盗撮の途中の綺麗過ぎた薔薇 中村佐貴
「盗撮」と「薔薇」のイメージのギャップが効いている。「盗撮」の対象でない薔薇が句の主役となったことにより主張が強まった。
始発までフードの紐の非対称 馬鈴
情事の余韻か、逆に何もされなかったのか。始発までの、現実感が失われた空間と時間が表現されている。
悪い木に良い木を接いで飲みにゆく サトシワタナベ
「悪い木」「良い木」がなんともいえない味わい。普通の生活ではあまり使わなさそうな表現なのに親近感がある。「接」はひらがなだと飲みにもかかる(酒をつぐ)が、この句の場合漢字で木を前面に押し出す方が主張が強くなる。ありきたりな「飲みにゆく」の下五で締める「わたし」は”普通の木”か。

「第155回(2019/3/24-2019/3/30投句分)」への2件のフィードバック

  1. こんにちは、お世話になっております、サトシワタナベです。
    第155回、天の句に選んでいただきありがとうございます。
    コメントの「良い木」、「悪い木」ですが新約聖書の
    「良い木(キリスト)につながらなければ良い実(神の子)を
    結ぶことはできない」(うろ覚え)からです。
    そのとおりなんですが、実生活は動機不純でも結果オーライ
    なことも多いわけで、そんなときは酒でも飲むかという自分の
    日常を詠みました(若干、後付感つよし(笑))。

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