第150回(2019/2/17-2019/2/23投句分)

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69名134句 兵頭全郎選







雨が止みマイノリティーも折りたたむ まるち
考えるベンチに残るよだれ掛け 澤井敏治
筆箱に嗚咽のような花びらを 甘酢あんかけ
報われぬ唇二丁目二番二号 森山文切
冬には冬の速度で落ちる砂時計 笹川諒
左折して三歩で消えた守護天使 秘まんぢ
乱切りの胡瓜頂点から着地 袴田朱夏
昼顔のほんとの顔は土のした 杏野カヨ
耳打ちをせずに見ている絵の女 かつらいす
お茶をぶちまけて慌てて日が沈む 朝野陽々
ペンだこの中身は見ない方がいい 西沢葉火
待つことに慣れて洗濯乾かない 青砥たかこ
プルタブで星をとらえる女子高生 岩倉曰
村中の花棄てられて青い医者 川合大祐
そこだけは水色の大人の事情 斉尾くにこ
服を脱ぐときのもしかしたらお辞儀 御殿山みなみ
君がいたアパートで揺れる野良猫 夜凪柊
偶然逢うかもしれない青いタオル 岩根彰子
あおぞらにたんぽぽひとつひとつとく 有村桔梗
国境を無傷で越えてゆくうどん 多舵洋
菜の花を咲かせるだけの持久走 未補
小便の流れに沿って紙吹雪 秋鹿町
終電で寝過ごしたからガンダーラ 若枝あらう
献血をする人はみな横たわる がね
佳5 約束の土地でスマホが電池切れ 犬井隆太
佳4 夕立のなかを削って軽くする 斎藤秀雄
佳3 嘘をつくたび伸びてゆく左指 あまの太郎
佳2 しがみつくように漢字にルビがある ヨッシー
佳1 避雷針刺して苺は待っている 城水めぐみ
紐パンは寝首を絞めるには細い 森山文切
評:紐パンの存在理由か絞殺道具としての評価か、考えている姿を想像。
いぶし銀ばかり集まる水戸支店 たにゆめ
評:句中にあるいくつかの?がどれも想像しがいのある楽しい句。
弔問のあと寒すぎる宇宙船 秘まんぢ
評:宇宙からの弔問かその後に乗った(乗せられた)のか、寒すぎるのは心か体感か。
森山文切選







雨が止みマイノリティーも折りたたむ まるち
さなぎから出社拒否するアゲハ蝶 犬井隆太
考えるベンチに残るよだれ掛け 澤井敏治
履歴書に流れ星書き祈ります 涅槃girl
宇宙ひも吊るして飾る万国旗 涅槃girl
冬には冬の速度で落ちる砂時計 笹川諒
弔問のあと寒すぎる宇宙船 秘まんぢ
左折して三歩で消えた守護天使 秘まんぢ
ベランダのおじさんからも見える位置 かつらいす
お茶をぶちまけて慌てて日が沈む 朝野陽々
少年のひらくてのひらから鵜舟 斎藤秀雄
ペンだこの中身は見ない方がいい 西沢葉火
きのうからこの世の出口半開き 武良銀茶
しがみつくように漢字にルビがある ヨッシー
信じてた人のマッチが燃え尽きる 尾崎良仁
アハ体験だけどだんだん痩けてゆく 御殿山みなみ
いぶし銀ばかり集まる水戸支店 たにゆめ
訥々と語る人魚が捨てた脚 エノモトユミ
君がいたアパートで揺れる野良猫 夜凪柊
表情も判然とせずグミの熊 馬鈴
ラブドールの背骨を拾う始発前 秋鹿町
絶望も愛も詰め込むマンホール はな
まるつけのじかんにばつをつけられる いゆ蘭
体臭はくっきりと偽バンクシー 城水めぐみ
佳5 プルタブで星をとらえる女子高生 岩倉曰
佳4 スカートの中はいつでも審議中 尾崎良仁
佳3 そこだけは水色の大人の事情 斉尾くにこ
佳2 耳打ちをせずに見ている絵の女 かつらいす
佳1 乱切りの胡瓜頂点から着地 袴田朱夏
国境を無傷で越えてゆくうどん 多舵洋
評:NO BORDER
服を脱ぐときのもしかしたらお辞儀 御殿山みなみ
評:「一回でいいんでお願いします」
避雷針刺して苺は待っている 城水めぐみ
評:受け身の極み

「第150回(2019/2/17-2019/2/23投句分)」への2件のフィードバック

  1. 共選につき、
    天の句、その技と心
    没のポイント3(おやつリスペクト)
    は休載です。

    3月3日21時より、ツイキャスで入選没が分かれた句について選者が意見交換します。お楽しみに!

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