第130回(2018/9/30-10/6投句分)

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61名118句 浜﨑結花選







おしゃべりな両目を糸で縫い付ける 須賀琉
雷をヘソに飼ってるのは秘密 麦乃
コスモスに風がダンスを振り付ける 折鶴翔
大戸屋のすぐ側にあるやよい軒 小俵鱚太
ムナシイと何度書いても風である くみくみ
じいちゃんが逝って箒を持たされる 真島凉
くずかごのナイスキャッチにする拍手 小林
真夜中の背徳的なアブラゼミ 甘酢
青空を排除したのち目を閉じよ 杉倉葉
キャラメルを嚙み潰してるワンルーム 西沢葉火
悲しさの見本帳には載ってない 江西レイ
ひたむきな背中についている翼 徳重美恵子
足湯感覚で並んで謝罪する ヨッシー
珈琲を飲んで夜長をすぐ寝る とわ
ポケットを覗いてみたらミシガン湖 あまの太郎
アジフライ集めて海に返す人 あまの太郎
肉まんの中で真理が減っていく 芍薬
何はともあれ赤チンを塗り昭和 岩根彰子
かんたんに殴れてしまう東京都 水沼朔太郎
ワールドエンドらしいですけど二連休 平出奔
また床と対話していて午前二時 toron*
無言電話だが心の声だった toron*
引き出しに畳んでおいた花畑 ただよう
かろうじてわかめラーメンほどの海 門脇篤史





がんばっているね眩しいほど光る たかこ
幸せを分母にしても割れぬ桃 福村まこと
手紙から水が溢れてあかるい眼 斎藤秀雄
手の甲に爆発物の化学式 御殿山みなみ
喋る自販機で嫌になった 歯痛
水漏れに注意と笊に書いてない ヨッシー
評:書かれていないのが当たり前だからこその、そこに着目した面白さ。
くちびるに触れてどんぐりから和音 斎藤秀雄
評:どんぐりの軽い木の実のイメージが和音とよく響き合う。
君泣けば泣くよ鈴虫なんだから 秘まんぢ
評:「鈴虫なんだから」の飛躍が面白い。秋の虫という点で切なさも伝わる。
森山文切選







変身後戻れなくなる初期不良 須賀琉
花になれ思い出せない言葉たち 麦乃
詩を求め南半球渡る鳥 小俵鱚太
林檎だけ持ち込みできるプロジェクト 内山佑樹
天国で「消しゴム」なんて言っちゃだめ 内山佑樹
ムナシイと何度書いても風である くみくみ
背中には愛され人と書いてある くみくみ
愛憎の憎を毛抜きで取り除く 岩倉曰
真夜中の背徳的なアブラゼミ 甘酢
キオトンとギャルのおしゃれな物忘れ 敏治
キャラメルを嚙み潰してるワンルーム 西沢葉火
くちびるに触れてどんぐりから和音 斎藤秀雄
手紙から水が溢れてあかるい眼 斎藤秀雄
跳び跳ねた水滴が描く世界地図 とわさき芽ぐみ
急速に冷え込む壇上の野原 藤井智史
足湯感覚で並んで謝罪する ヨッシー
突然にプロポーズするコルチカム はな
詫状の便箋うっすら鬼薊 よーこ
歯ならびの気になる胡麻煎餅のあと 淀美佑子
喋る自販機で嫌になった 歯痛
台風がひた隠す星の脱獄 芍薬
無言電話だが心の声だった toron*
引き出しに畳んでおいた花畑 ただよう
かろうじてわかめラーメンほどの海 門脇篤史





君泣けば泣くよ鈴虫なんだから 秘まんぢ
捺印の少し手前の絶頂期 平井美智子
流血がもたらしたアイデンティティ 歯痛
何はともあれ赤チンを塗り昭和 岩根彰子
ワールドエンドらしいですけど二連休 平出奔
十字路によくないほうのまあいいか 御殿山みなみ
評:かなり危なそうです。どの道に逃げるか迷う。
幸せを分母にしても割れぬ桃 福村まこと
評:幸せそうなおじいさんとおばあさんだけど、そうでもないのか。
じいちゃんが逝って箒を持たされる 真島凉
評:飛び立てというメッセージ

「第130回(2018/9/30-10/6投句分)」への1件のフィードバック

  1. 第130回発表しました。10回ごとの共選時は平抜き句と佳作は到着順の掲載です。浜﨑結花さんにはお忙しい中選をいただきました。ありがとうございました。

    共選につき、「天の句、その技と心」「没のポイント3(おやつリスペクト)」は休載です。ご了承願います。

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