第123回(2018/8/12-8/18投句分)

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47名91句 森山文切選
一回もいいねを押したことが無い 龍せん
さびしさとかくれんぼする 結末 斎藤秀雄
妻が留守心行くまでパラダイス 折鶴翔
鳥に名をつければいいと思わない たぶん
消しゴムじゃ消せぬ思い出炎上す あまの太郎
グローブと盃が要るボクシング よーこ
空落ちる気配で雨を手のひらへ 霧島龍
また猛暑ノルマ棚上げ万歩計 敏治
ビールより贅沢過ぎるかき氷 彦翁
盲点を突かれてぬるい茶にむせる 藤沢修司
きりのいいとこでおしまいなんて夢 麦乃
猫だって散歩もしない島の夏 心咲
素手よりも福神漬けで黙らせろ 秋鹿町
老いの目に滲んだ火星らしきもの 枯山水
表から雨の上がった音がする ヨッシー
椅子取りを始めた日から仲間割れ  なごみ
明け方にぴょきょきょきょきょーと鳴く仕事 平出奔
海亀の産卵 闇の破裂音 福村まこと
頸椎をトントン落ちていく詭弁 くに
ドロドロの酒呑み 二日ばかり白 藤井智史
猛暑日は傍観者ですけどなにか 尾崎良仁
少年は天地無用の恋をする 冬子
鳥葬をすれば容易くアルデンテ toron*

人が逝き探し出せない顔写真 田原勝弘
めくれてるだけで羽ばたくわけじゃない 西沢葉火
九点のリード守れぬ黙示録 海月漂
終末はみんなアバラが折れている toron*
コガネムシ超過積載疑われ 徳重美恵子
泡立ててリスクとらない微炭酸 くに
評:「炭酸じゃないです。”微”炭酸です」
淋しいと蛸が黄色くなっている 芍薬
評:青くなる前に救いの手を。
偽札の女王陛下の目が燃えて 秘まんぢ
評:伝説級の悪女になれるか。

「第123回(2018/8/12-8/18投句分)」への4件のフィードバック

  1. 天の句、その技と心

    偽札の女王陛下の目が燃えて 秘まんぢ

    海外では女王が紙幣に描かれている国があるが、偽札の女王陛下である。一筋縄ではいかない、ずる賢さを感じる。「悪い女王」だとイメージの示す範囲が広くぼやけてしまうが、「偽札」に対し私たちが持つイメージを使って女王像が構築されている。

    「目が燃える」を最近感じたのは金足農業の吉田投手。この夏、彼の目は確実に燃えていた。圧倒的な熱量だった。偽札の女王陛下が目を燃やして行うこと、何かただならぬ気配を感じる。私怨を晴らすのか、禁断の愛か。

    川柳ではほとんどのケースで言い切った方が主張が強くなる。この句の場合「燃える」あるいは「女王陛下が目を燃やす」の方が川柳的には整う。しかし「燃えて」で終えることによって「続き」を感じさせる。「偽札の女王陛下」という伝記的、童話的表現のこの句の場合、言い切るより主張が強まったと判断した。

    偽札、女王陛下といった意味の強さと、言外の悪さのイメージが共存し、お互いを高めあっている点を評価した。

  2. 没のポイント3(おやつリスペクト)

    1 平凡な着想の平凡な表現
    みんなが思うことをみんなが使う表現で示したような句は、もうすでに誰かがどこかで詠んでいます。

    2 「頭痛が痛い」的表現
    他の言葉で十分に想起できる言葉は省略し、別の主張を強める言葉を入れるべきです。
    【例】雨降って傘をさしてる帰り道
    上五はなくても、雨が降っていることは想像できます。

    3 その他諸々

  3. 第123回発表しました。
    のらいちご川柳やいちごつみ川柳で川柳に興味を持たれた方、ぜひご投句ください。
    メニューの「web句会リンク」にネットで無料で参加可能なweb句会をまとめております。過去の結果などを参考に、自分に合うと思うものから投句してみてください。見るのと参加するのでは、違った楽しみがあります。お試しあれ。

    1. 平抜き句に消したと思っていた句が1句残っていましたので削除しました(8月23日12:20)。申し訳ございません。

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