第112回(2018/5/27-6/2投句分)

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29名57句 森山文切選
過ぎた日の蓋をたまには開けてみる  風間なごみ
同時通訳に肉声追い越され ヨッシー
嘘吐きが闊歩している人の道 八郎
約束もしていないのに梅雨がきた 斎藤秀雄
食べた分お喋りをして消費さす 片山かずお
口を開け湧き水を飲む登山靴 まさよし
喫煙で仲良く並ぶスナップ豌豆 岩根彰子
精子ならバグダッド辺りに埋めた 尾崎良仁
ロボットです凛と立ってる販売機 小林祥司
うとうとと眠りに落ちる猫と寝る 伊藤みこ

ざわざわと胸に詰まった砂糖菓子 はな
錆ひとつない軍艦に鳥の糞 福村まこと
美魔女な晴天ポカポカと惑わす 畑中玉菜
メロンパンだからといつも許される 平井美智子
脳みそが揺れる老春謳歌せよ 敏治
泡切れの悪さ弁解もうやめる 藤沢修司
評:覚悟を決めた瞬間。やはり覚悟は自分で決めるしかないのです。
ぴしぴしと冷凍御飯から叱咤 くに
評:誰かが冷凍してくれた御飯でしょうか。わだかまりもとかして。
いくらでも踏んでおくれと竹の艶 宮下倖
評:自らの役割を受け入れて初めて出てくる艶。私には艶があるか考えさせられた。

第111回(2018/5/20-5/26投句分)

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24名47句 森山文切選
メビウスの輪をほっつき歩く深夜 藤沢修司
こちら良心そろそろ自白するつもり 敏治
隠すこと無くなり無心八十路坂 田原勝弘
小説を読んで心のストレッチ ツボ
もうひとつ冥途の土産探す日々 彦翁
現実と思えぬ現実に無力 ホッと射て
靴下に穴ニッコリと侵略す 畑中玉菜
日曜を布団の中で孵化させる 海月漂
ひと休みそろそろ軸の移し時 はな
運命のアイス最中はあんこ拒否 徳重美恵子
ほっほっほウツボカズラの思うツボ くに
ドクダミに取り囲まれる河川敷 芍薬
狩人がぶら下げているエコバッグ 西沢葉火
評:オトモアイルーの絵が描いてある?
ロイヤルキスあほらしいほど見せられる 北田のりこ
評:美男美女の高貴なキスは何回見ても飽きない・・・わけないか。
あなたから届くあぶない森の鍵 斎藤秀雄
評:スナック「あぶない森」くらいのあぶなさなら行ってみたい。

第110回(2018/5/13-5/19投句分)

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*投句37名73句
*平抜き句と佳作は到着順です。

飯島章友選
触れ合ったAIロボに逃げられる 彦翁
渓流を塩焼きにする丸齧り まさよし
靴下を脱ぐと根っこが見えてくる 真島凉
仲直り出来ないままに混ぜご飯 真島凉
ハムほどの厚さの愛で支えてる 阿部千枝子
鍵盤の黒は跨いで歩きたい 西沢葉火
駅弁に景色を添えて増える欲 折鶴翔
胸奥の牢からどっと笑い声 藤沢修司
ぶちまけたのに万華鏡だと笑う 藤沢修司
小間切れに喋るな横のスコッテイ 岩根彰子
ひまわりのあっけらかんと昼の自慰 福村まこと
樹の声を鳥語に訳す丸いひと 斎藤秀雄
本名はフツーの洋子路地酒場 よーこ
秒針に切り刻まれて眠れない 宮坂変哲
セメントに穿つミシン目蟻の列 宮坂変哲
居心地の良さに沈んだ羅針盤 はな
身の程やしょせん宇宙の微生物 峰岡名負
紫陽花の毒を調べる日曜日 芍薬
ネクタイが俺より先に汁を飲む 芍薬
言えぬこと胸にしまって草を引く やっこ
真っ二つここはかぼちゃの処刑場 くに
ABC…Hの次をくださいな くに
キャプテンになってしまった蝸牛 徳重美恵子
既視感がツーステップでやってくる 宮下倖
闇雲に押したところが光りだす 宮下倖
捨て石にされても黙る背の黒子 黒しま
すり減ったかかとの分は覚えてる 海月漂
ビールとも卵焼にもなる積木 菊池洋勝

平和とは波紋のなかでゆれる時 彦翁
根っこごと飛んでしまった日曜日 真島芽
八つ目の虹の色には夜の色 西沢葉火
女子校の腐ったにおい夏がくる 尾崎良仁
コンソメの海にべっぴんさんの骨 藤井智史
古漬けのモラトリアムを売りに行く 海月漂
評:「古漬け」「モラトリアム」という昭和っぽい言葉にもかかわらず〈今の時代〉を感じた。
原色をぶちまけて始まりのうた 尾崎良仁
評:友情、恋愛、創作の発端を想った。
さあ飯にするか未だに三次元 くみくみ
評:読後の最大瞬間風速がいちばん強かった作品。「未だに」がとても効いている。
森山文切選
根っこごと飛んでしまった日曜日 真島芽
靴下を脱ぐと根っこが見えてくる 真島凉
仲直り出来ないままに混ぜご飯 真島凉
意外にも簡単だった丸裸 くみくみ
背伸びしてポッキリ折れたピンヒール 阿部千枝子
鍵盤の黒は跨いで歩きたい 西沢葉火
ひまわりのあっけらかんと昼の自慰 福村まこと
原色をぶちまけて始まりのうた 尾崎良仁
本名はフツーの洋子路地酒場 よーこ
ヌンチャクを使うチャンスをまっている よーこ
秒針に切り刻まれて眠れない 宮坂変哲
居心地の良さに沈んだ羅針盤 はな
真っ二つここはかぼちゃの処刑場 くに
秘密漏れてゆく味方の顔をして ヨッシー
牛蛙悲しい声に聞こえる日 黒しま
すり減ったかかとの分は覚えてる 海月漂

さあ飯にするか未だに三次元 くみくみ
ハムほどの厚さの愛で支えてる 阿部千枝子
胸奥の牢からどっと笑い声 藤沢修司
紫陽花の毒を調べる日曜日 芍薬
既視感がツーステップでやってくる 宮下倖
キャプテンになってしまった蝸牛 徳重美恵子
評:開き直って「ゆっくり前進!」をスローガンに頑張りましょう。
ぶちまけたのに万華鏡だと笑う 藤沢修司
評:何も入っていない方が綺麗なのかもしれない。
コンソメの海にべっぴんさんの骨 藤井智史
評:フクザツな味、フクザツな関係。

第109回(2018/5/6-5/12投句分)

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25名48句 森山文切選
天秤の傾くほうにのるバッジ 徳重美恵子
母の日が過ぎても母のありがたさ ツボ
休肝日三日連夜で先送り 井戸野蛙
見上げれば空の高さに縮む足 はな
寒さ戻るまたも煮え切らない心 アゲハ
ちょっかいを出す厄介な正義感 ヨッシー
瘡蓋の下で始まる水着ショー 福村まこと
タトゥーじゃなかった洗って消えた文字 敏治

残酷な集まりとしてクラス会 ヨッシー
言葉尻からプクプクと泡になる 藤沢修司
後戻りさせてくれない三輪車 西沢葉火
秒針に残り時間を刻まれる 海月漂
正直な部分で新緑を纏う 岩根彰子
前腕がくやし涙を流してる まさよし
評:上腕の奴め・・・
あなたなら小走りせずに生きられる 阿部千枝子
評:歩くか、全力疾走で。
一方通行の花屋薔薇を売る 菊池洋勝
評:「贈り物ですか?一方通行ですがよろしいでしょうか?」

第108回(2018/4/29-5/5投句分)

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27名52句 森山文切選
よく喋るきっと寂しい人だろう 片山かずお
借景に焦げ目をつける文学者 福村まこと
長電話夕暮れ空が切れと言う 田原勝弘
引率の教師背広にスニーカー ヨッシー
ネイル塗る爪に元気がなくなって 御泉水
里山の休耕田の人嫌い 八郎
紫陽花の緑が雨を待ち望む 彦翁
夕暮れの坂で拾った玉手箱 若芽
クールビズ会社の風に変わりなし 井戸野蛙
突破口どこに有るのか僕の地図 阿部清明
紫陽花の蕾の中で妥協する 岩根彰子
社員証ぶら下げ歩く羊たち 海月漂
感嘆符ひとつでもつれ出すルール 藤沢修司
みずうみの深さの秘密転校生 斎藤秀雄
ソフトでもハードでもない斬られ役 宮下倖

コロコロに綿ぼこりからの伝言 徳重美恵子
話せずに高地の午後はさらさらと 峰岡名負
老鶯の声連休の通学路 菊池洋勝
南米の大河からしあわせ来る日 くに
ストローで吸われぬようにジャムにした 西沢葉火
アイシテマスアイシテマスというスマホ 平井美智子
評:Hey, siri! 僕を愛してる?
自我を捨て桃のジュースになりました 尾崎良仁
評:ネクターミックスになりたかった。
人でなしモアイを夜に走らせる くに
評:昼ならセーフ