第117回(2018/7/1-7/7投句分)

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34名67句 森山文切選
点滅が始まる前に肉料理 阿部千枝子
ごめんねが熟睡をするお爺ちゃん まさよし
曲がり角まっすぐ歩く酔っ払い 武良銀茶
夏用にしたい私の剣道着 真島凉
飲んでいました アリバイはありません 平井美智子
遠浅の海だ楽観主義でいく よーこ
携帯を鳴らしてくれる夏の虫 くみくみ
とりあえず着たらまわりもストライプ 徳重美恵子
そこをどきなさい悲哀が通ります 斎藤秀雄
こっそりと浮かんだ今日の土踏まず 西沢葉火
小躍りの田毎の月が迎えてくれた 岩根彰子
この道で行けよと水たまりに虹 海月漂
塀越しのトマトの熟れが気にかかる はな
ビーナスの顔して招く春画展 福村まこと
理不尽の端っこちょっと吸ってみる 尾崎良仁

上澄みの色は南国パラダイス アオイ琉星
嘘つきが逃げないようにわさび練る 冬子
ランドセルもう水色が飽きている 真島芽
ゼニガメがローンを組んで強くなる 芍薬
水族館のガラスを鼻でスクロール ヨッシー
生命線伸ばすゆとりの土いじり 小林祥司
評:バリバリ働くより長生きしそう。
傾いたままの向日葵 雲を詠む くに
評:太陽は詠めないので。
サングラス外すとヌッと出るおヘソ 畑中玉菜
評:「見てほしかったの、そこじゃねぇんだけど。」

第116回(2018/6/24-6/30投句分)

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34名67句 森山文切選
ツンデレの看板猫が客を呼ぶ はな
入口も出口も遠い恋にいる むぎのあわ
平成に置いて行きたし我が病 淡路獏眠
悪政に鼻をつまんで生きる知恵 柊無扇
橋あればロマンも消える天の川 小林祥司
夕焼けを拾って軒先に吊るす ホッと射て
食べごろかどうか触診するメロン くに
英雄になった気分でするゲーム 彦翁
わたくしの天辺に居る母の星  風間なごみ
大家族だからダチョウの卵焼き 真島芽
ポケットのこぶし震わし見るテレビ 敏治
転向のように昼から飲まされる ヨッシー
ネズミ小僧の豊かな悪が落ちている 岩根彰子
充電が済んだらおんぶしてあげる 真島凉
平成の次へ流されてゆく木偶 藤沢修司
避難指示解除する村の夏草 菊池洋勝
図書館の裏に文士の高楊枝 福村まこと
昼顔の口のところが名医の目 斎藤秀雄

不合理へ敏感になる腹の虫 八郎
マニキュアは遠慮なく赤爪を研ぐ 阿部千枝子
葬式の間に梅雨が明けていた 芍薬
耳の裏ばかり見ている試験官 西沢葉火
秋簾溲瓶を下げる人を呼ぶ 菊池洋勝
親の傘もうスペースはありません 徳重美恵子
評:親はこう言われるのを待っているのかもしれない。
関節をひとつ外して梅雨明ける 尾崎良仁
評:ふたつ外せばまた梅雨になる
時計屋の時間はどこまでも他人 くみくみ
評:冷静に考えるとあんなにたくさんの時計がある部屋は怖い。時計屋の時間とは決して仲良くなってはいけない。仲良しになるとあなたは・・・。

第115回(2018/6/17-6/23投句分)

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29名57句 森山文切選
おみくじを拾う「禿げろ」と書いてある 斎藤秀雄
週刊誌稼ぎ頭の未成年 まさよし
夫逝き雑になってる皿の盛り 田原勝弘
サッカーの休憩中に日記帳 井戸野蛙
三万で売ってきたのは虚栄心 琉星
ポケモンを捕まえるたび減る電池 芍薬
愛などと短絡的に泡立てる 藤沢修司
玄関にサンダル置いて夏を呼ぶ 海月漂
記念樹が伸びて私は背が縮む 小林祥司
そんな目をしてたのか席譲られる ヨッシー
スマホ使える缶切りは使えない よーこ
猛ダッシュ祭り露店の袋とじ 阿部千枝子
恐竜の卵をさがす旅に出る 真島芽
背のチャック見えない手錠かけたまま 徳重美恵子
麦般若ちゃっちゃとつくるレバニラ炒め 岩根彰子
紫陽花の色が秘密を持て余す アゲハ

もうひとりムーンドッグに生まれた子 西沢葉火
逆境もあった異国の銀細工 福村まこと
重力で潰れちまったアイウエお くみくみ
じめじめとしている顔が寂ている 阿部清明
昨日まで元気であったオルゴール 彦翁
噂では繭になったと聞きました 尾崎良仁
評:もうオトナになっているころでしょう。
適量へ跳び出していく塩コショウ 畑中玉菜
評:カケスギの未来しか見えません。
冒険はアリスと同じ顔でする 真島凉
評:ウサギの顔をした人を追いかけよう!

第114回(2018/6/10-6/16投句分)

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31名62句 森山文切選
自撮りする作り笑いのひとり旅 彦翁
頼りないフリで上手に世を渡る 片山かずお
母なる海へ落としてしまうなまたまご ホッと射て
感情が外へ出たがるから困る くみくみ
結果論ばかり飛び交う外野席 藤沢修司
新しい傘は大事に取ってある 彦翁
ネックレスつければきっと主役です 真島芽
向き合って掛けぬと怖い観覧車 小林祥司
エンジンの伴奏拒む田植歌 八郎
父さんゴメン身体髪膚からっから 敏治
新月が見えてしまったスカイツリー 芍薬
デザートは僕の卵でいいですか 尾崎良仁

思い出を綴るやませの日記帳 畑中玉菜
辞書を引くまゆげピクピク動かして 真島凉
クレヨンのみどり屋さんが大儲け 海月漂
トイレットペーパー回る電話線 斎藤秀雄
相槌が巧みな殻つきピーナッツ 岩根彰子
七秒の黙秘自然に不自然に くに
評:黙秘七秒怪我一生
右の目が弱く泣くのも右目から ヨッシー
評:強い左目を思うと切ない。
廃業のパチンコ店に浮かぶ船 福村まこと
評:ユートピアを目指して座礁してしまった。

第113回(2018/6/3-6/9投句分)

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25名48句 森山文切選
香害に悩んでいますシャボン玉 まさよし
原因は知らない方が生きやすい 彦翁
平成が終わるのにまだ起きてこない 芍薬
一線に目と目が合ってうふふのふ 阿部清明
パラサイトそっと出すほど覚悟なし 畑中玉菜
事なかれハトはカラスに刃向かわず 敏治
花菖蒲梅雨に洗われ凜と咲く 田原勝弘
アディショナルタイムにお湯を入れている 西沢葉火
さよならが配合されている出会い 宮下倖

ナミアゲハ手紙みたいに来てくれた 岩根彰子
守秘義務に戸惑っているバスタオル 徳重美恵子
バター塗る疑いもなくバター塗る 尾崎良仁
竜宮の宴のままに夜光虫 福村まこと
そうじゃない水の和音を壊す指 くに
コピー機で大量に刷る免罪符 海月漂
評:内容は吟味されない免罪符
告白の責任薔薇と半分こ 阿部千枝子
評:薔薇は理不尽だと憤慨するでしょう。
枇杷の種中間試験自信あり ヨッシー
評:どんな問題が出るか思案中