第7回【30万アクセス記念句会】

川柳塔おきなわ準備室30万アクセス記念句会結果
自由吟

真島久美子、月波与生、森山文切 共選(無記名選)
投句数157句(80名)
入選句数 各選者32句(投句数の2割、小数点以下切り上げ)

没句も掲載されるというレギュレーションながら、80名の方にご投句いただきました。ありがとうございました。

また、気が早い話ではありますが、40万アクセス記念の要項が決まっておりますので公表します。かねてから選を行わない形式を試したいと考えており、このタイミングで実施させていただくことにしました。次回もご参加いただけたら幸いです。

選評(座談会形式)
*選評では句に対して(作者に対してではない)批判的な部分もあります。「批判的な意見なんか見たくない!」という方は、閲覧しないでください。

真島久美子 選
平抜句
(到着順)
どこからがホントのワタシなんだろう やっこ
肩書はちいさな言葉収集家 斉尾くにこ
疑問符も混ぜて今夜の粥すする 高浜広川
足し算が徐々に苦手になってくる 青砥たかこ
リハーサルでも本物の毒林檎 内山佑樹
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子
居眠りのあいだ忘れているこの世 吉崎柳歩
禁酒禁煙モノトーンでは生きられぬ 澤井敏治
マンボウと不本意ながらキスをする 木口雅裕
木守柿めぐりあわせを受け容れる 澁谷さくら
綺麗なまま死のう熱帯魚が青い 浜﨑結花
海底の戦艦 月下美人の碑 福村まこと
パクチーと一緒の棚に僕います 尾崎良仁
雨の午後静かな食うか食われるか まさと
シクラメンの赤を絞ってサヨウナラ 高田まさじ
復活の狼煙のように伸びる餅 黒しま
未だ欲があるから生きて行けるのだ うちだあつこ
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山
へらへらと待つかけがえのないやがて 藤田めぐみ
新品の今日は如何と陽が昇る 片山かずお
調律の指は性善説論者 菊池京
USB仕様の指を持っている
佳作
(到着順)
水底に行き着くポラロイドカメラ 浜﨑結花
家族とや巨大迷路に雪が降る 徳田ひろ子
わたくしは求めるばかり冬の鳥 米山明日歌
平熱に戻りご飯を炊いている うちだあつこ
恋に似ているね海へと続く道 朝妻久美子
お借りした言葉そのうち返します 内山佑樹
すき焼きの残りひとりの冬景色 岩根彰子
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火
月波与生 選
平抜句
(到着順)
生温い情事豆腐の角辺り 山田こいし
血の色を覗かせザクロ爆ぜている 北田のりこ
リハーサルでも本物の毒林檎 内山佑樹
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子
何気なく開けたページにある仕事 橋倉久美子
居眠りのあいだ忘れているこの世 吉崎柳歩
風邪ひくな鱈の唇からメール 岩根彰子
すき焼きの残りひとりの冬景色 岩根彰子
一人では多分乗らない観覧車 沢田正司
南の島が詰め込んである福袋 平井美智子
神さまを生け捕りにする落とし穴 平井美智子
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火
マネキンとカミングアウトする案山子 福村まこと
誤嚥性傲慢になる誉め言葉 新家完司
守りたいものだけ通るピアス穴 米山明日歌
カタログの中から配偶者を選ぶ むらさか
投げつける石の重さを確かめる 真島久美子
合鍵があわない部屋に灯りつく 徳重美恵子
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志
コンニャクに持たせちゃ駄目よ反戦旗 小林信二郎
もたもたはしないで欲しいプルトップ 美馬りゅうこ
どの犬も足が伸びたかヨーイどん 稲垣康江
母さんが最新兵器しょってくる 青砥和子
USB仕様の指を持っている
佳作
(到着順)
綺麗なまま死のう熱帯魚が青い 浜﨑結花
呼吸器のまわりの髭は伸びている 高田まさじ
石膏のくちびる話ありそうだ 黒しま
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山
雇い止めされても着火剤のまま 森山文切
ボクたちが四角い卵だった日よ
巻き返すデリケートキーを駆使して 高田桂子
森山文切 選
平抜句
(到着順)
暇そうだ話そうかパーキングメーター 樋口りゑ
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子
風邪ひくな鱈の唇からメール 岩根彰子
木守柿めぐりあわせを受け容れる 澁谷さくら
神さまを生け捕りにする落とし穴 平井美智子
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火
マネキンとカミングアウトする案山子 福村まこと
パクチーと一緒の棚に僕います 尾崎良仁
そっちがその気ならマツコデラックス 丸山進
重なりを拒否して止まる長い針 かしくらゆう
針の穴ほどのずれからどん詰まり はな
投げつける石の重さを確かめる 真島久美子
風を読む人差し指のズルさなど 真島久美子
合鍵があわない部屋に灯りつく 徳重美恵子
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志
一秒の中でアスリートは群れる 柴田比呂志
目標の埃拭って据え直す 三好光明
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山
#オレガシンダトイウハッシュタグサガス 月波与生
裸木に冤罪晴らす力瘤 阿部清明
嫌われていても懲りない静電気 彩古
母さんが最新兵器しょってくる 青砥和子
調律の指は性善説論者 菊池京
泥棒のように思えた片付け屋 龍せん
佳作
(到着順)
自信作なんて強がりかもしれぬ 若芽
マンボウと不本意ながらキスをする 木口雅裕
ベランダでシャンパン ヌートリア日和 丸山進
シクラメンの赤を絞ってサヨウナラ 高田まさじ
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ
アナログな八頭身にエレキバン 藤井智史
葡萄吸う   口元見つめられながら 藤田めぐみ
水底に行き着くポラロイドカメラ 浜﨑結花

全投句一覧
掲載順は以下の優先順位によります。
入選数>入選選者*>到着順
*真島久美子=久、月波与生=与、森山文切=文

3名入選  :   5句
2名入選  :17句
1名入選  :47句
入選なし:88句

作者 入選選者
3名入選
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子 久、与、文
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火 久、与、文
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志 久、与、文
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ 久、与、文
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山 久、与、文
2名入選
リハーサルでも本物の毒林檎 内山佑樹 久、与
居眠りのあいだ忘れているこの世 吉崎柳歩 久、与
すき焼きの残りひとりの冬景色 岩根彰子 久、与
綺麗なまま死のう熱帯魚が青い 浜﨑結花 久、与
USB仕様の指を持っている 久、与
マンボウと不本意ながらキスをする 木口雅裕 久、文
木守柿めぐりあわせを受け容れる 澁谷さくら 久、文
水底に行き着くポラロイドカメラ 浜﨑結花 久、文
パクチーと一緒の棚に僕います 尾崎良仁 久、文
シクラメンの赤を絞ってサヨウナラ 高田まさじ 久、文
調律の指は性善説論者 菊池京 久、文
風邪ひくな鱈の唇からメール 岩根彰子 与、文
神さまを生け捕りにする落とし穴 平井美智子 与、文
マネキンとカミングアウトする案山子 福村まこと 与、文
投げつける石の重さを確かめる 真島久美子(選者) 与、文
合鍵があわない部屋に灯りつく 徳重美恵子 与、文
母さんが最新兵器しょってくる 青砥和子 与、文
1名入選
どこからがホントのワタシなんだろう やっこ
肩書はちいさな言葉収集家 斉尾くにこ
疑問符も混ぜて今夜の粥すする 高浜広川
足し算が徐々に苦手になってくる 青砥たかこ
お借りした言葉そのうち返します 内山佑樹
禁酒禁煙モノトーンでは生きられぬ 澤井敏治
海底の戦艦 月下美人の碑 福村まこと
家族とや巨大迷路に雪が降る 徳田ひろ子
わたくしは求めるばかり冬の鳥 米山明日歌
雨の午後静かな食うか食われるか まさと
復活の狼煙のように伸びる餅 黒しま
未だ欲があるから生きて行けるのだ うちだあつこ
平熱に戻りご飯を炊いている うちだあつこ
恋に似ているね海へと続く道 朝妻久美子
へらへらと待つかけがえのないやがて 藤田めぐみ
新品の今日は如何と陽が昇る 片山かずお
生温い情事豆腐の角辺り 山田こいし
血の色を覗かせザクロ爆ぜている 北田のりこ
何気なく開けたページにある仕事 橋倉久美子
一人では多分乗らない観覧車 沢田正司
南の島が詰め込んである福袋 平井美智子
雇い止めされても着火剤のまま 森山文切(選者)
誤嚥性傲慢になる誉め言葉 新家完司
守りたいものだけ通るピアス穴 米山明日歌
カタログの中から配偶者を選ぶ むらさか
呼吸器のまわりの髭は伸びている 高田まさじ
巻き返すデリケートキーを駆使して 高田桂子
石膏のくちびる話ありそうだ 黒しま
コンニャクに持たせちゃ駄目よ反戦旗 小林信二郎
もたもたはしないで欲しいプルトップ 美馬りゅうこ
どの犬も足が伸びたかヨーイどん 稲垣康江
ボクたちが四角い卵だった日よ
暇そうだ話そうかパーキングメーター 樋口りゑ
自信作なんて強がりかもしれぬ 若芽
ベランダでシャンパン ヌートリア日和 丸山進
そっちがその気ならマツコデラックス 丸山進
重なりを拒否して止まる長い針 かしくらゆう
針の穴ほどのずれからどん詰まり はな
風を読む人差し指のズルさなど 真島久美子(選者)
アナログな八頭身にエレキバン 藤井智史
一秒の中でアスリートは群れる 柴田比呂志
目標の埃拭って据え直す 三好光明
#オレガシンダトイウハッシュタグサガス 月波与生(選者)
裸木に冤罪晴らす力瘤 阿部清明
葡萄吸う   口元見つめられながら 藤田めぐみ
嫌われていても懲りない静電気 彩古
泥棒のように思えた片付け屋 龍せん
入選なし
シアワセのハードル低くしています やっこ  
ありがとう私の目と手足と脳 麦乃  
60歳ヒョイと飛び越え70歳 麦乃  
自首します金魚一匹見殺しで 山田こいし  
あの人が近い心拍数高い 樋口りゑ  
さっと手を着信音の鳴る前に 斉尾くにこ  
食べる前に撮る外面(そとづら)のいい料理 北田のりこ  
足し算も引き算もして共白髪 高浜広川  
女子会に男一人を煮る笑い かきくけ子  
デジタルを知る知らないの人種の差 かきくけ子  
許せたら先に自分が楽になる 青砥たかこ  
ICANも沖縄からも目を逸らし 佐藤彰宏  
核を持ち核は持つなと似非平和 佐藤彰宏  
ドローンのようには飛べぬオスプレイ 吉崎柳歩  
花杏偲ぶお方が胸に棲む 若芽  
心の底まだその奥に訃の心 澤井敏治  
交番の壁にぼく似の指名犯 沢田正司  
もがいても沖へ沖へと流される 木口雅裕  
今一度夢を見てから開けるくじ たごまる子  
食べてみるともっと食べたくなるお腹 たごまる子  
老害に少し寂しい除夜の鐘 菊太郎  
鈍角が鋭角つぶす幕の外 菊太郎  
助詞ひとつまちがえ人を怒らせる 澁谷さくら  
電飾に迷いサンタの荷の不配 旅人  
フェルマーの美に憧れてA B C 旅人  
痰を吐く  おたまじゃくしでございます 西沢葉火  
あぶく割れ待ってたような別れの日 かしくらゆう  
もうひとつ扉を開けて翔んでみる  風間なごみ  
横槍のお蔭わたし磨かれる  風間なごみ  
失敗を温存してはくり返す 芥子  
子ら巣立ちツリーの箱が粗大ゴミ 芥子  
好感度探ってみれば日本産 坂本加代  
型にない幸せもある四股を踏む 坂本加代  
シンデレラのピンヒールのインソール 森山文切(選者)  
男だねメタセコイアの立ち姿 新家完司  
例えれば女は1月の嵐 徳田ひろ子  
草むしり胸のつかえを草むしり はな  
だんだんと本音吐かせる燗冷まし 武良銀茶  
焦土から団塊を生むエネルギー 武良銀茶  
余命表信じて温く生きている 柴田睦郎  
生き方をとやかく言えず子に焦れる 柴田睦郎  
欠点の無い絵を母は愛せない むらさか  
三角を集めて丸にして返す まさと  
取扱注意のままで年を越す 徳重美恵子  
骨壺の母と静かに笑い合う 安井紀代子  
マンネリの鮭おにぎりの孫の皿 安井紀代子  
無冠でも介護逃げずにきた誇り 城崎れい  
昏睡の姑わたし叱ってよ 城崎れい  
牡蠣食えばひろしま語る父母語る 高田桂子  
吉と出たみくじへ落款はグイッと 山本昌乃  
犬の絵馬も頷くほんものの絆 山本昌乃  
初めてを奪われボクはファソラシド 藤井智史  
持ち上げた肉がすましてブラの中 しょうこ  
杖ついたマドンナ支えクラス会 しょうこ  
ネガポ辞典クスクスクスのおまけ付き 永見心咲  
途絶えずに歩いていると道を知る 藤井康信  
勇気与え金沢翔子ダウン症 藤井康信  
ひざポンへ無邪気にあそ白い息ぶ大人たち(脚注参照)
くみ  
息白く澄んだ空気の空は青 くみ  
晩酌は明日を迎える置き薬 安藤なみ  
ゼロカロリー先進国の負の遺産 安藤なみ  
まだここにいるのと匣の底に問う 城水めぐみ  
百歳の笑顔SNSで撒く 小林信二郎  
人柄をおでこに貼って選ぶ友 三好光明  
こだわりを持たせてケーキ切る角度 海賊芳山  
ブログサーフィンなどで稼げぬ万歩計 美馬りゅうこ  
ひっそりと一日一句毎日が 阿部千枝子  
美しくゼロに近づく預金高 阿部千枝子  
カフェモカとモカのあいだでゆれて   Zee 月波与生(選者)  
捻られて注連縄になる華の藁 木天麦青  
そば屋さん待っているのは寝正月 木天麦青  
ミサイルの罪深くなる飛行距離 阿部清明  
掃除機で記憶の屑を始末する 海月漂  
結論が先に有りきの帳簿付け 海月漂  
オブラート包みたくない今日の午後 稲垣康江  
こころ痒いお世辞言ったせいなのか やひろ  
よく笑いよく泣くだから信じたい やひろ  
鏡に映る爺さんを見て自己嫌悪 片山かずお  
最果ての荒野無頼の灯を灯す ホッと射て  
万一を小脇に抱え逃げ回る ホッと射て  
嗅覚を信じて背中追っている 彩古  
コンビニの袋ぶら下げラブソング 青砥和子  
初雪だ足跡だらけ町元気 松長一歩  
ぎりぎりに運よく滑り込む強み 松長一歩  
未必の故意月を泣かせてムスクの香 菊池京  
年寄りの相手スマホがしてくれる アゲハ  
アンタいい相棒だよと犬笑う アゲハ  
わいせつが無くなる世界恐ろしい 龍せん  

注:「白い息」はサジェスト機能で絵文字が入ったものと思われます。通常このようなケースでは締切前に投句者に連絡しますが、今回は私も完全無記名状態で選を行いたかったため、無記名の選句表作成まで句は一切見ませんでした。投句ママの掲載となりますことご了承ください。

「第7回【30万アクセス記念句会】」への9件のフィードバック

  1. 夜中に傑作ができたと思いスマホから送信しました。
    メールが返送されていなかったのでお昼に再チャレンジします。
    二重投稿になっていたらお許しください。
    夜中の方が良い句だった?

    1. コメントありがとうございます。
      夜間は数分のサーバーメンテが入ることがあります。
      そのタイミングで投句があった場合は受付されないことがあります。
      この場合は、どのような句だったか管理人も知る術はありません。
      気になります・・・

      1. 夜中でもメモを取ると良い?暗いところで書いたメモは後で解読不能の心配がありますね。PCからの句には自動返信メール頂きほっとしています。早いご挨拶させてください。
        良いお年をお迎えください!

  2. 30万回アクセスおめでとうございます。
    昔の沖縄は川柳不毛地帯と聞いていました。
    文切さんが沖縄を全国に広めたようなものですね。これからも新しいスタイルの川柳を全国に発信していって下さい。

    1. コメントありがとうございます。沖縄はまだまだ川柳不毛の地だと思っています。川柳が沖縄に根付くように何かできればと思います。

  3. 今晩は奈良のまさじです川柳塔祭りでお会いました、待ちに待った30万アクセス記念句会ぜひぜひ参加させて頂きます沢山の投句があるように祈っております、それでは締め切りまでに投句しますのでよろしくお願いいたします。

    1. コメントありがとうございます。川柳塔まつりではお声がけいただきありがとうございました。ご投句よろしくお願い致します。

  4. いつも楽しく拝見してますご苦労様❗30万アクセス記念句会の期間内は何回投句してもいいのでしょうか?通常のWeb句会とフォームは違うのですか?

    1. コメントありがとうございます。
      30万アクセス句会は毎週web句会とは別物です。ひとり2句までで投句フォームは通常の毎週web句会のフォームとは別に、30万アクセスとなった後に公開します。

      30万アクセス句会実施中も、毎週web句会はいつもどおり実施します。

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