WEBがきっかけで川柳を始められた方へのアンケート結果から

2017.2.14公開

WEBがきっかけで川柳を始めた方へのアンケートを実施しました。ご協力いただきありがとうございました。アンケート結果から川柳のWEBサイトのあり方を考察しました。

1. アンケート結果まとめ

有効回答数:16

注)%は丸め誤差のため合計100%にならない項目があります。

川柳歴
1 年 未 満 :13%
1年以上3年未満  :25%
3 年 以 上 :63%

WEB句会の毎月の投句サイト数
1か所   :   0%
2から3:38%
4から5:19%
6以   上:25%
未回答 :19%

WEB以外への投句(柳誌、新聞、ラジオ等)
あ る:75%
な い:19%
未回答:   6%

川柳大会への参加
あ る:31%
な い:56%
未回答:13%

今後川柳大会に参加したいか?(川柳大会へ参加したことがない人対象)
は い:22%
いいえ:78%

2. 川柳のWEBサイトに一番求められていること

結果といただいたコメントから、川柳のWEBサイトのあり方について考えてみたいと思います。まず、ユーザーが川柳のWEBサイトに求めていることについてです。

結論から示しますと、一番求められていることは「存在すること」であると思いました。

「心身の理由で外出が難しく、家にいながら参加できるのがいい」というコメントを少なからずいただきました。柳誌や新聞への投句は比較的多かったですが、大会参加が少なかったことからも、在宅で気軽に参加できることが重視されていると思われます。
また、入選することが生活のアクセントになっているというコメントも複数いただきました。WEB句会に毎月1か所しか投句されていないという方は0で、毎月複数か所、25%の方は6か所以上に投句されています。これらから、WEBを通じて川柳の上達を図るというよりは、入選する/しないを重視されている方が多いのではないかと感じました。
多くのユーザーが川柳のWEBサイトに求めていることは、投句する場所があって入選して自分の名前が載ることであり、そういう場所が1か所でも多く存在することが一番求められていることではないかと考えます。

川柳塔おきなわ準備室ではいろいろな試みを行っていますが、仮にヘビーユーザーの方が満足できる仕組みになったとしても、利便性が損なわれて気軽に参加しにくくなったり、管理者の負担が増えて句会の頻度が減ったりしては意味がないと思いました。「続けること」に力点を置きながら、気軽に参加するか、川柳の上達を目指して深く参加するかをユーザーの意思で選択できる仕組みの構築を目指します。

3. 有料の川柳WEBサイト

「有料のWEB句会が必要ではないか」というご意見をいただきましたので、有料化について考えてみます。

一管理者としては有料でもWEB句会に参加したいという点で励まされた意見ですが、川柳のWEBサイト有料化にはいくつか課題があります。

3-1. 会費の妥当性

実際の句会では、句会の場所の使用料、柳誌の印刷代など、支払額が必要な理由を参加者が体感できます。
一方、WEB句会では上記に該当するのはサーバーとドメインの維持費になりますが、サーバーもドメインもこだわらなければ無料ですし、特定のドメインを取得しても維持費は年間1,500円ほど(安い場合、本サイトはこの金額)で、実句会(柳誌)と違って参加者が増えても維持費は変わりません。あとは管理者の人件費ということになりますが、句会と違って大変さが見えにくいのが問題となります。有料でWEB句会を行うとして、会費をどのくらいの金額にするかが難しい点です。

3-2. 管理者の負担

多くのWEB句会の管理者(私も含む)は、WEBサイトの運営に関しては素人であり我流で管理を行っているところが多いと思われます。個人的には、「お金を払ってもらうほどの技術がない」と考えています。お支払いただいた金額に対して責任が生じますし、技術的なことだけでなくメンタル面を考えても有料化したくない、というのが正直なところです。

3-3. 実句会との住み分け

有料化するのであれば、無料の時よりも内容を充実させる必要があります。一般に、柳誌の構成は以下です。
・巻頭言
・会員近詠
・近詠の鑑賞
・題詠か自由吟を2、3個
・エッセイ、コラム、添削など
・編集後記
印刷代がかからないので、実句会より会費は安くなるはずです。会員を最低10名程度と選を無料で行っていただける方が3名ほどいれば、上記のような構成のWEB柳誌を無料で展開することも可能だと思います。実句会より安く(又は無料で)行った場合、「もっと内容が充実したものがいいから柳誌を購読しよう」となるか「安く/無料でこれだけできるのだから柳誌を購読しなくてもいい」となるか実際のところはわかりませんが、後者の方が多いのではないかと思っています。

ただでさえ実句会の会員が減っている現状です。即時性が必要などWEBでしか行えないことはいいのですが、柳誌で行われていることがWEBでもできるとなると会員減の流れを加速させる可能性もあり、慎重にならざるを得ません。WEBの良さ、柳誌の良さの両面が表に出る仕組みが必要と考えています。

4. WEB句会の内容(題、選の方法、選評など)

WEB句会の内容についての意見もいただきました。印象吟のWEB句会が増えてほしい、互選でポイント制にしてほしい、選評があるWEB句会が少ない、句の議論を行える場所が少ない・・・などです。
上記に挙げたWEB句会は、すでにあります。実句会も同じですが、川柳のWEBサイトが画一的になってしまっては面白くありません。それぞれの特徴を尊重しながら運営する必要があると考えています。
「仕組みはいいけど、自分の句風と合わない」とか「自分のレベルが他の参加者の水準に達していない」のようなご意見もありましたが、全く気にする必要はないと思います。句風が違ってもレベルが違っても抜ける時は抜けます。どうせタダだし投句して怒られることはない(剽窃などの場合は別)のですから、臆せずいろいろなサイトに投句していただけたらと思います。

考察は以上です。ご意見、ご感想をコメント欄にいただけたら幸いです。今後も川柳塔おきなわ準備室を続けて参りますので何卒よろしくお願い致します。

「WEBがきっかけで川柳を始められた方へのアンケート結果から」への5件のフィードバック

  1. こんばんはWeb句会有料化やWeb柳誌に対する考察など楽しく、また頼もしく読ませて頂きました。パソコンでない、スマホでないということはこれだけ受ける情報に時間的な差が出てくるのかと改めて思い知らされましたが、WebにはWebでしかできないことがあるのだから実句会に似せる必要はないと思います。有料化も含めてね

    1. コメントありがとうございます。
      この記事掲載から結構時間が経って、今はwebでの川柳句会について考えがある程度まとまっています。来年には具体的な動きを起こしたいと思っています。

  2. 「WEB経由での実句会会員獲得」のような考察もしたかったのですが、どう考察しても「無理っぽい」としかならなかったので省きました。実句会の会員獲得には、川柳教室など実際会うのが一番効果的というのが現状だと思います。

    将来的には動画配信などに可能性を求めたいと考えています。

    1. 森山様
      いつも膨大なお仕事、家庭と仕事との両立だと思われますがご苦労様です。ありがとうございます。上記の記事面白く読ませていただきました。森山さんの頭脳と若さあっての賜物ですね。無責任ですが面倒なことはすべて森山さんにお任せして川柳web句会を楽しませていただきますね。

      1. コメントありがとうございます。

        管理者が投句者やサイトを見ていただいている方に一番求めることは、楽しんでいただくことです。そのような運営ができるようにがんばります。

        今後もよろしくお願い致します。

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)