第110回(2018/5/13-5/19投句分)

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*投句37名73句
*平抜き句と佳作は到着順です。

飯島章友選
触れ合ったAIロボに逃げられる 彦翁
渓流を塩焼きにする丸齧り まさよし
靴下を脱ぐと根っこが見えてくる 真島凉
仲直り出来ないままに混ぜご飯 真島凉
ハムほどの厚さの愛で支えてる 阿部千枝子
鍵盤の黒は跨いで歩きたい 西沢葉火
駅弁に景色を添えて増える欲 折鶴翔
胸奥の牢からどっと笑い声 藤沢修司
ぶちまけたのに万華鏡だと笑う 藤沢修司
小間切れに喋るな横のスコッテイ 岩根彰子
ひまわりのあっけらかんと昼の自慰 福村まこと
樹の声を鳥語に訳す丸いひと 斎藤秀雄
本名はフツーの洋子路地酒場 よーこ
秒針に切り刻まれて眠れない 宮坂変哲
セメントに穿つミシン目蟻の列 宮坂変哲
居心地の良さに沈んだ羅針盤 はな
身の程やしょせん宇宙の微生物 峰岡名負
紫陽花の毒を調べる日曜日 芍薬
ネクタイが俺より先に汁を飲む 芍薬
言えぬこと胸にしまって草を引く やっこ
真っ二つここはかぼちゃの処刑場 くに
ABC…Hの次をくださいな くに
キャプテンになってしまった蝸牛 徳重美恵子
既視感がツーステップでやってくる 宮下倖
闇雲に押したところが光りだす 宮下倖
捨て石にされても黙る背の黒子 黒しま
すり減ったかかとの分は覚えてる 海月漂
ビールとも卵焼にもなる積木 菊池洋勝

平和とは波紋のなかでゆれる時 彦翁
根っこごと飛んでしまった日曜日 真島芽
八つ目の虹の色には夜の色 西沢葉火
女子校の腐ったにおい夏がくる 尾崎良仁
コンソメの海にべっぴんさんの骨 藤井智史
古漬けのモラトリアムを売りに行く 海月漂
評:「古漬け」「モラトリアム」という昭和っぽい言葉にもかかわらず〈今の時代〉を感じた。
原色をぶちまけて始まりのうた 尾崎良仁
評:友情、恋愛、創作の発端を想った。
さあ飯にするか未だに三次元 くみくみ
評:読後の最大瞬間風速がいちばん強かった作品。「未だに」がとても効いている。
森山文切選
根っこごと飛んでしまった日曜日 真島芽
靴下を脱ぐと根っこが見えてくる 真島凉
仲直り出来ないままに混ぜご飯 真島凉
意外にも簡単だった丸裸 くみくみ
背伸びしてポッキリ折れたピンヒール 阿部千枝子
鍵盤の黒は跨いで歩きたい 西沢葉火
ひまわりのあっけらかんと昼の自慰 福村まこと
原色をぶちまけて始まりのうた 尾崎良仁
本名はフツーの洋子路地酒場 よーこ
ヌンチャクを使うチャンスをまっている よーこ
秒針に切り刻まれて眠れない 宮坂変哲
居心地の良さに沈んだ羅針盤 はな
真っ二つここはかぼちゃの処刑場 くに
秘密漏れてゆく味方の顔をして ヨッシー
牛蛙悲しい声に聞こえる日 黒しま
すり減ったかかとの分は覚えてる 海月漂

さあ飯にするか未だに三次元 くみくみ
ハムほどの厚さの愛で支えてる 阿部千枝子
胸奥の牢からどっと笑い声 藤沢修司
紫陽花の毒を調べる日曜日 芍薬
既視感がツーステップでやってくる 宮下倖
キャプテンになってしまった蝸牛 徳重美恵子
評:開き直って「ゆっくり前進!」をスローガンに頑張りましょう。
ぶちまけたのに万華鏡だと笑う 藤沢修司
評:何も入っていない方が綺麗なのかもしれない。
コンソメの海にべっぴんさんの骨 藤井智史
評:フクザツな味、フクザツな関係。

「第110回(2018/5/13-5/19投句分)」への1件のフィードバック

  1. 第110回発表しました。歌人の章友さんが選者ということで、今回初めてご参加いただいた方も複数ありました。今後も気が向いたらご投句いただけたら幸いです。

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